うさぎ飼育

うさぎの飼育難易度が高いと言われる5つの理由

うさぎ 飼育 大変

うさぎはとても可愛い動物で。

飼いやすく性格も比較的静かでかかる費用も犬猫ほどではないといわれています。
しかし、うさぎならではの高いハードルも。

今回はうさぎ飼育歴9年目の私がその苦労をご紹介したいと思います。

うさぎの飼育難易度が高いと言われる5つの理由

1.トイレを覚えないと大変なことになる

トイレをすぐに覚えるうさぎとそうでもないうさぎがいます。
基本的にうさぎは「一定の決まったところ、とくに角などで便をする」という習性があります。その習性を利用してトイレを覚えさせるのです。

ウンチのほうはコロコロしていてほとんど乾燥しているので片付けるのも苦ではありません。
しかし、オシッコの方はどうでしょう。高価なカーペットは汚れ、ソファや壁は黄色く染まります。そして結構臭います。

 

これは犬もよくやるマーキング行為なのですが、やるやらないはオスメス関係ないと言われています。まったくやらない子もいればどんなに躾をしても全く回数の減らない子もいます。

一か所にドバっとするときもありますし、スプレーのようにこまかく広範囲にわたってオシッコを飛ばしちゃうこともあります。

 

それを放置してしまうと、そこに臭いがついてしまって「ああ、ここでオシッコしてもいいんだな」と思ってしまうようです。
そうなるともう止まりません。何度でも同じ場所でオシッコをするようになるので掃除がとても大変です。

2.抜け毛がすごい

換毛期になると毎日ものすごく抜けます。
換毛期は個体によって春と秋に2回だったり夏や冬にも抜けて計4回あったりします。

一番たくさん抜ける春はもふもふだった冬毛が抜けるので長毛種だと大げさじゃなく毎日小うさぎ一匹分の毛が抜けます。

 

ブラッシングを面倒だからとさぼってしまうとどうなるでしょう?
うさぎは猫と同じように舌で毛づくろいをする動物です。猫とうさぎが違うのは毛づくろいをして食べてしまった毛を吐き出せないという点です。

 

食べてしまった毛がお腹の中にたまってしまい「毛球症」という病気になってしまうのです。
この毛球症がひどくなるとエサが食べられなくなり、死んでしまうことがあるといいます。

3.かじる

うさぎ 飼育 大変

うさぎの歯は生涯伸び続けるといいます。
だいたい一週間に2mmほど伸びてしまうのですが、それを自分で削ると言います。具体的には固い木や草をかじって削っています。(個体によっては歯ぎしりをして削ることもあります。)

ゲージの中にいて木や草をかじっているうちは良いのですが、いったん部屋の中に放ってしまうとそこはもう、うさぎにとって危険なパラダイスです。
家電についているコード、机や椅子、テレビボードなど、そこにある全てのものをかじるといっても過言ではありません。

 

特に携帯充電器のケーブルは何度ダメにされたかわかりません。当たり前ですがケーブルをかじって感電死するということもあります。
全てのケーブルは防護用のプラスチックを巻いて保護しなくてはなりません。(それもかじります。)そして私が最も困った事は洗濯機のホースをかじった時です。

 

それを知らずに洗濯機を回し続け、洗面所はおろか部屋中水浸しで洗濯機は壊れ、さんざんな思いをしたことがあります。
小さなうさぎが小さな口でかじる物なんてたかが知れてると思っていたら、大変な目に遭うことでしょう。

 

4.長期旅行がしづらい

当然ですが長期の旅行は行きづらくなると考えて下さい。うさぎをゲージに残したままで行けたとしてもせいぜい1泊。
2泊以上はペットホテルに預けるかシッターさんやどなたかに来ていただいた方がよいでしょう。

当然犬猫に比べてうさぎを預けることができるホテルは少ないですし、うさぎを見ることができるシッターさんや知り合いは限られます。
長期の旅行や出張の多い方は飼育を諦めた方がよいでしょう。

 

5.病気になったら大変

うさぎは小さくて弱い生き物です。今日はちょっと調子が悪いなと思っていたら数時間後に亡くなってしまったということが本当によくあります。
しかもうさぎは捕食される側の動物なので体調が悪くなっていてもそれを悟られまいと元気そうに走り回っているようです。

そして本当に限界が来た時に初めてじっとうずくまって具合悪そうにする子がほとんどだといいます。
さらに大変なことがあります。具合が悪くなっていざ病院へ連れて行こうとしてもうさぎを診てくれる病院は本当に少ないのです。

 

仕方ないことなのですがやはり犬猫専門にしている獣医さんが多く、私の住んでいる町でうさぎを診てくれる獣医さんはだいたい3割ぐらいでした。
具合が悪くなってから遠方の獣医さんに診てもらっていては間に合わないのです。

 

治療費も馬鹿になりません。一回の通院で1万円近くはざらにかかり、手術となると数万円や数十万円必要となることがあります。頼みの綱はペット保険ですが、うさぎが加入できる保険はそう多くなく、加入に年齢制限があるなど限られてしまいます。ですからお金に余裕がある方でないと安心して飼うことはできません。

 

 

うさぎの寿命は5年から10年といいます。ちゃんと寿命を迎えるまで愛し、飼い続けることはそう簡単ではないように思います。
ただ可愛いからといって軽く考えず、小さな命を飼い続ける自信がついてからお家にお迎えするようにして下さい。